スバル食 2006.12.31   
 
       
 

2006年、年末の大晦日、条件の良いスバル食がありました。
スバル食は、月が散開星団スバル(プレアデス星団ともいう)の星々を次々と隠しながら星々の間を動いて行く現象です。
ギリシャ神話では、オリオンに追われた7人のニンフ達(プレアデス)が月の女神「アルテミス」の服の裾に隠れるというお話が有名です。このお話では、オリオンがいなくなったあと、 「もう大丈夫!」と女神が服の裾を上げると、プレアデス達は鳩に姿を変えて空に昇り、星になったといわれています。

今回は、月が満月の4日前で少し大きいけれど、食の始まりが18時過ぎで食の終わりが20時過ぎと、とても観測しやすい時間帯であったことから、大勢の方が注目していたようです。幸い2006年の大晦日は穏やかな晴れ。予報通りに月がその細く暗い縁でスバルの星々を隠しながら動いていきました。しばらくすると反対側の明るい縁から隠れていた星々が姿を現し、20時過ぎまでたっぷり楽しめました。
残念なことに、あと少しで一連の食が終わるというとき、薄雲が広がりました。雲で、明るい月の光が拡散され、周囲の星々が見えなくなってしまいました。それでも、ほぼ3分おきに49枚の画像を撮影することができました。

パラパラマンガ風のアニメーションに加工してみましたので、お楽しみ下さい。

 

 
  アニメーションGIF画像はこちら(4.4MB)  
       
   
  食の始め 月がないときのスバル  
  上の画像は、月がない夜に撮影したスバル。星団の星々を取り巻く青い散光星雲が美しい。

左上: 月が暗い縁の側からスバルに近づいてきた
左中: 月がスバルの星々を隠し始めた
左下: 隠されていた星たちが月の明るい縁から現れる
 
  アニメーションGIFは、49枚の画像を使って合成しました。
 
    撮影: 熊本県民天文台
20cm反射直焦点、EOS20Da+光害カットフィルター
無断転載は堅くお断り致します