城南町役場総務課、メーカー、熊本県民天文台 が 協力して

  防犯灯改善実験が行われました
(2001年12月6日)

  城南町の「ふるさとネット」でも、上方光束を制限した機種を推奨

 熊本県下益城郡城南町では、町内に設置される「防犯灯」を、上方光束を押さえ星空に影響を与えないものにしようという取り組みを行っています。  ところが、現在各メーカーから市販されている「防犯灯」の多くは、残念ながらその目的に合ったものではありませんでした。    そこで、市販の既存の器具を使い、様々な工夫を行うことで、安価に効果の高い対策ができないか?という視点から実験を開始しました。  左上の写真が、その点灯試験の様子です。実験は、塚原古墳公園内にある熊本県民天文台で行いました。天文台の2階バルコニー部に大型の三脚を立て、それに照明器具を取り付けました。 本来の設置条件とはちがっていますが、天文台の壁や隣接の建物、周囲の樹木などが照らされる様子から、用意に照明器具からの光の広がり具合が判定できます。  透明のカバーがふくらんでいて、ランプが見える形の照明器具の(左中)試験では、いろいろ工夫して、遮光板(左下)を入れたり、カバーの一部をアルミテープで覆ったり、カバーの一部を塗装したり、してその効果をテストしました。こうすることで、容易に効果が上がるはずだと予測していたからです。    ところが得られた結果は、意外にも、「ほとんど効果がない」というものでした。  元々「できるだけ広範囲に光を散らす」設計になっている器具を、あとから付け足した器具などで画期的に機能改善することは、大変困難なことだと思い知りました。時間をかけた実験でしたので失望も大きかったわけです。
 そこで、方針を変更し、各メーカーの器具の中から「上方光束ゼロ」とか「上方光束5%以下」で、設計されたものを選定し、その実態を調べるとともに、必要なら改善を加えて、農業地域の広がる城南町に適合した「防犯灯」を選定する作業に取り組むことにしました。  これまでのM社に加え、I社の製品がテストに加わりました。左上の写真は、天文台の室内で実験用の機器を組み立て、予備評価をしている様子です。    左中央の写真で、この照明器具では横や上方向へ無駄な明かりが漏れていないことが分かるでしょう。このように、適切に設計された器具を使うと大きな効果が期待できることが分かります。さらに、今回の試験では、本来の水銀灯(80W)ではなく、家庭用の高効率型蛍光灯23Wを組み込んで試験を行いました。  全く明るさが足りないのでは?という事前の心配にも関わらず、実験では「十分な明るさがある」、「既存の直管20W蛍光灯型より遙かに良い」などの意見が相次ぎました。左下の写真がそのときの試験の様子です。露出が長すぎたので、照明器具からグレアがでているように見えますが、天文台の2階の壁や隣接するドームにはほとんど光が当たっておらず、上方光束がきちっと押さえられていることが分かります。    熊本県民天文台では、設計が適切で効果が期待でき、高価でなく購入可能な価格帯であることなどを評価し、町が採用するよう推奨します
ふるさとネット例会   12月7日(金)、 参加者17名 上方光束ゼロの照明器具について点灯試験を行いました。全員が、その効果を認め、「防犯灯として採用して欲しい」と、町に要望することを承認しました。