デジカメと簡易分光器でスペクトルを撮影
     
 

スリットと簡易グレーティングを使って、簡単な分光器を自作。
スリット部を明るい屋外や太陽に向けたり、蛍光灯に向けたりしてみると、きれいな虹が見えます。これなら、デジカメで撮影できそう。
のぞき窓の 部分にデジカメを取り付けられるように工作してから、昼間や夜間の室内で、太陽光と蛍光灯のスペクトルを撮影してみました。結構良く写るのに気をよくして、さらに、望遠鏡の接眼部に取り付けられるアダプターを紙筒工作で製作。早速、恒星のスペクトル撮影に挑戦してみました。

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左から順に、太陽、蛍光灯、シリウス、ベテルギウスです

  作ったアダプターは左の通り
本体部分は、強度と作りやすさとを考えて、塩ビの水道管用継ぎ手を利用しました。その他の部分は、空き箱などを再利用したボール紙工作です。スリットの部分は、ボール紙にアルミホイルを貼り、カッターナイフで幅1mm、長さ7mmほどの穴を空けています。
回折格子として以前入手して天文教室での工作に使った簡易グレーティングの残り物を使い、幅1.5cm、長さ2cmほどの窓に貼っています。グレーティング部もボール紙を丸めて作った紙筒です。

工作してみて分かったことは、グレーティングでできる虹模様は「実像」ではなく虚像だったということです。スリットとグレーティングの間が「箱」でなくて「直管」でも何も問題ありませんでした。
  これが、望遠鏡取り付け用に組み合わせたときの「簡易分光撮影装置」です。手前側の丸い部分にデジカメを取り付けます。先の方の紙筒の直径を外径が約31.7mmになるよう仕上げましたので、アメリカンサイズの接眼部にしっかりと取り付けできます。

口径41cm、焦点距離2,400mmの望遠鏡の視野に明るい1等星を導入し、ちょうどスリットのところに星像を結ばせます。のぞき窓から「淡い虹」が見える状態になったら撮影です。今回の恒星のスペクトル撮影では30秒露出で掲載しているようなスペクトルを撮影することができました。
シリウス(おおいぬ座の青白い星)のスペクトルではやや青みが強く、ベテルギウス(オリオン座の赤い星)では青色成分がグッと少ないことが分かります。